はじめに
現在東京都知事選の選挙活動期間中で、各候補について様々な情報が飛び交っている。私は石丸伸二・前安芸高田市長を応援しているが、石丸氏においても様々な批判がx(旧Twitter)上で見受けられる。
今回は数ある批判の中でも有名な、安芸高田市議会の一般質問においてのやり取りを取り上げようと思う。答弁に対して答えていないだろう、という批判だ。
切り抜き動画は切り抜く側の意図的に編集できるため、わかりやすい反面参考にならない。一方で一次情報となる動画は結構長いうえ、発言者の感情が入ってしまっており客観的な評価が難しい。
感情論を排除し、客観的な評価をするために、動画内のやり取りを簡単にまとめてみた。
元動画
要約
00:00~13:45まで
(山本議員)
市長の施策について
就任以来二年半が経過したが、そのなかで過去??議員が、市長の公約について多く質問されている。
4年の任期の中で残りあと一年半となったが、今回の??予算を見て、市長の言う世界で一番住みたいと思える街にするための政策が、私の心に伝わってこない。
そこで市長に伺いたい。
残り一年半で世界で一番住みたいと思える街にするために、どのようなことを進める計画か伺いたい。
(石丸市長)
まず大前提ですが、世界で一番住みたいと思える街とは何ぞや、その答えを思いついていない人は多い
そのものずばりの答えは言っていないが、いろんなヒントは出してきた。具体的なものもあれば、直接的、間接的なものもある。
住みやすい、ではなく、住みたい。住みたい街ではなく、住みたいと思える街。
細かなところであらゆる施策を展開してきた。よくよく観察していればわかると思う。
目をつむって耳をふさいでいれば真理に到達できないので、あるがままを受け入れてほしい。
大きめな問いなので、大きめに返す。
この2年半の延長。片付け。
就任直後の一般質問で片付けと申している。
豊かではない語彙力の中で最大限上品な言葉を選んだつもり。
ぱっと思いついたのはもっと辛らつな言葉。
将来世代につけを払わせないで済むような、問題を先送りしないで済むような、しっかりと持続可能な行財政。
その形を構築したいと考えています。
ただ片付けに苦労する。汗もかけば手足も汚れる。やりたくない。昨日伝えた通り、サードレールだから。
うかつに触ると感電する。
もし議員の皆さんの総意として、このままでよい、現状維持でいいと言ってくれたら楽になる。
このままでよいのであれば、名前とともにその声を上げてほしい。
(山本議員)
具体的にどんな片づけをするのか。
楽になるならやりたくない作業、と言ったが、それをやりたいから市長になったのでは。
議員や市民にやらなくていいと言われたらやらない、であれば、おかしい。
すみたいと思える街にしたい、3年前しっかりといったのではないか。
どういう成果が出ているか説明してほしい。
(石丸市長)
質問が発散しているのでポイントを絞って説明する。
1つ目。
具体的な説明がなかった、というのは具体的な質問がないため。
例えば世界平和のために具体的に何をするか、というのは具体的な聴き方ではない。
質問する側の責任として、テーマを絞って、それについて問うのが議論。
2つ目。
市長になるときに何を言っていたのか、と問われたと思うが、皆さんは逆に何を言って議員に当選されたのか。
そっくりそのまま返す。市の未来に対して責任を持った発言を主張、実行されていたか。
16人それぞれの胸に聴いてほしい。
片づけとは何か、わからない方がまだいらっしゃる。不安になるが、財政の健全化です。100回言っている。
具体的に、かなりの数話している。思い出してほしい。
(山本議員)
市長、具体的に言えって、市民の代表の市長でしょう。市民のためになにをするか、具体的に聞いているんですよ。
一つ一つ、政策どうするか、それをどうするか、全部考えていると思うか。議員のみんなが見ていれば理解できるでしょう、という発言をされた。市民のためにどのような政策をしているかと聞いた。
(議長)
もう一度質問をお願いします。
(山本議員)
市民の代表の市長として、市民に対してどう具体的なことをされるのか、と聞いている。
(石丸市長)
もう一度お伝えします。
昨日から、直前の議員まで、テーマを絞って質問をされていた。直近の例だと、人権福祉センターをどうするんだ、地域おこしどうするんだ、というテーマがあった。これが具体的な質問であり、執行部として具体的に責任をもって答えた。
なにより、市の代表は市長だが、市民の代表は議員の皆さんです。そう書いているし、そう定義されている。
そうじゃないと二元代表制が成り立たなくなるため。
もう少し続ける。
市は執行権を市民からゆだねられている。市民の総意をそこに集約する必要があるため。
毎回議論をしていたらとても行政、スピードが出ないので対応ができない。
なので市長たった一人に権限が集約されている。
一方で議会のほうには、16人で合議制を敷いている。それぞれが民意を反映する立場として、市民の代表として集まっているはず。違うと思うならバッチを外して出ていってほしい。
(山本議員)
今の発言なんですか。バッチを外して出ていけですか。
なに言いよるんですか。
(議長)
今の発言は確かによくないと思う。
(山本議員)
具体的な質問をしない、って私は、すみたいと思える街に対して、どういう施策をするか、と聞いた。
市長の考え方はわかりましたので次の質問に行く。
まとめた感想
質問に対する答えになっていない、という批判もわかる一方で、具体的な質問をしてほしい、という石丸氏の意見も理解できる。
書き起こしたなかで、色々とわからない部分が新たに出てきた(二元代表制、サードレール等)ので、それらについても調べてみたい。
コメント